21世紀に入り美しくなることへの探求心はますます深まり、美を提供する側の技術力も日進月歩しています。もっとも特徴的なのことは、美容と医学がそれぞれの専門性を深めながら、重なり合う分野を広げているこです。今や、街中に「美容外科」の看板が立ち並び、美容医学が急速に発展し、浸透しているといえるでしょう。美容整形が医学的に認められ、医療法によって正式に「美容外科」という診療科目を制定されたのは昭和53年のことです。
1978年ですから21世紀に入る22年前のことです。制定されたころは、まだきれいになりたいからといって、美容外科で手術をしてまで顔を整えるということに抵抗を感じる人が多く、また手術そのものも大がかりなもので、美容整形は決して一般的なものではありませんでした。しかし、現在ではわずか10~20分程度で簡単にすんでしまうプチ整形が流行っているのです。体型にしても、さまざまな器具を駆使するエステティックサロンや脂肪吸引などを行う美容クリニックに行けば、整った肢体を手に入れることができるようになりました。
特に、この数年の間に年齢を問わずに、手術をして顔のつくりを変えたり、体型を変えたりすることは、特別なことではなくなってきているのです。古来、人が美しさを追求する気持ちに変わりはありませんが、その方法は急速に進化し、また増え続けているのです。美容医学の発展が、美容にかかわる仕事に少なからず影響を与えているのです。