ニキビの民間療法では、「潰すと早く治る」などというものもあります。しかし、これはNGです。かえって菌を繁殖させてしまう原因になったり、肌にクレーターをつくってしまう原因になります。絶対にやめましょう。
潰すときにはおそらく指を使う人が多いでしょうが、指には雑菌がたくさん付着しています。潰して傷ついた肌に指の雑菌が入り込んでしまえば、新たに炎症を引き起こしてしまう危険性があります。白ニキビや黒ニキビなど、初期のニキビの場合には、清潔なピンセットなどでうまく取り出せることもありますが、これはごく稀なケースです。ほとんどの場合は症状を悪化させてしまうことになります。
医療機関では、医療用のレーザーや針を使って圧力をかけてニキビを取り出す治療法もありますが、これは専門医が専用の道具を使っているから可能になる技術です。自力で針やピンセットを使って潰したり中身を取り出そうとしても、肌を傷つけてしまうだけです。早く治したい、人に見られるのが恥ずかしい、という気持ちはわかりますが、いじればかえって治りが遅くなります。まずは市販の抗炎症薬を使ったり、皮膚科でもらった抗生物質を使っていじらないようにしましょう。
洗うときにも刺激を与えないように、泡で包み込むように洗いましょう。ゴシゴシ擦ると患部が破れてしまったり、潰れてしまうことがあるので気をつけましょう。いじれば1週間かかるかもしれませんが、いじらなければ2日程度で治ることもあります。